エビ養殖業界への貢献
日本では生食が可能なエビとして「クルマエビ」の養殖が食卓に並ぶことが多いと言われています。
しかし、昨今は供給量が少なくなり、その代わりに近似種として「バナメイエビ」が輸入されています。
このバナメイエビは世界で最も養殖されているエビですが、EMS/AHPND(早期死亡症候群/急性肝すい臓壊死病)と呼ばれる感染症が蔓延し、
世界的なエビ養殖地である東南アジアでの生産量が激減しています。
そこで5-ALAを使った実験が行われました。
バナメイエビに5-ALAが混合されたエサを2週間与えた結果、
バナメイエビの自然免疫を増強し細菌感染症に対して防御効果が高まることや、成長を促進することが明らかになりました。
この実験結果は第12回アジア水産学会大会において、学生最優秀口頭発表賞を受賞しました。
将来のエビ養殖産業において 5-ALA が重要な役割を果たすことが期待されます。